日本時間5月8日、エンゼルス・大谷翔平選手がレンジャーズ戦に3番・DHで先発出場しました。大谷選手はこの試合、ある記録で”今季初”を達成する活躍ぶり。一方チームとしては、投手陣が崩れ大量失点を浴び敗北を喫しました。昨日もレンジャーズ相手に10-1と大敗。さらには2戦連続で野手を登板させるという屈辱を味わいました。

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目次

• 1. 大谷選手は”今季初”の活躍！一方チームは2戦連続の大敗
• 2. チームは2戦連続野手登板の屈辱
• 3. なぜエンゼルスは野手を登板させた？野手が登板する意味とは

大谷選手は”今季初”の活躍！一方チームは2戦連続の大敗

5月8日、エンゼルスタジアムで行われたエンゼルス対レンジャーズの一戦。大谷選手は3番・DHでフル出場しました。6日から続いているレンジャーズ戦。大谷選手は6日・7日の試合ではノーヒットと思うような結果が残せず、苦しい状態が続いています。この試合こそはチームの勝利に貢献できる打撃を見せたいところです。

1回、一死一塁で迎えた第一打席。大谷選手の打球は一塁方向への平凡なゴロでしたが、ヘルメットが脱げるほどの全力疾走でヒットに。一塁走者も好走塁を見せ走者一、二塁とチャンスを広げました。

4点を追いかける中迎えた3回の第二打席。無死一、二塁のチャンスの場面で回ってきたこの打席は四球を選び出塁します。

続く4回の第三打席。またしても二死一、三塁というチャンスの場面。この打席で大谷選手はセンター前へタイムリーヒットを放ちました。これで大谷選手は4試合ぶりとなる打点をマーク。大谷選手は終始落ち着いた表情を見せました。

4点を追う6回二死一塁の第四打席。レンジャーズ・ラガンズ投手の制球が定まらず4球連続のボールで四球となりました。

最終第5打席はショートライナーでアウト。しかし大谷選手は4打席連続の出塁。1試合で4出塁は”今季初”の記録となりました。

チームは敗北を喫しましたが、大谷選手は結果的に3打数2安打1打点の活躍。2試合連続ノーヒットの悔しさを晴らす結果となりました。

チームは2戦連続野手登板の屈辱

大谷選手が4出塁を見せた今試合、チームとしてはどうだったのか。エンゼルスは6日からレンジャーズとの3連戦。6日は5-4で勝利するも7日の試合は10-1と大敗しています。勝ち越しで終えるためにも負けられない一戦となりました。

初回、大谷選手がヒットで出塁しチャンスの場面で4番・レンドン選手の打席。レンドン選手は3球目を捉え自身今季初となる3ランホームランを放ち、エンゼルスが先制点を奪いました。

しかし2回表、レンジャーズの7番・デュラン選手が2ランホームラン。そして2番・グロスマン選手の犠牲フライで3点を奪い返され、3-3の同点となります。

エンゼルスは3回にも2ランホームラン、タイムリーヒットを浴び4失点。その裏、4番・レンドン選手のタイムリーヒット、5番・レンフロー選手の犠牲フライで2点を返しますが、その後の4回にも4失点。投手陣に陰りが見え始めます。

11-5と6点差を追う4回裏。ウォード選手・大谷選手のタイムリーヒットで2点を返します。

5回6回は両者無得点。再び試合が動いたのは7回表、レンジャーズの攻撃。エンゼルスは3人目の投手・デベンスキー選手が登板しました。レンジャーズは無死二、三塁からタイムリーヒットで得点。さらには3番・ロー選手もタイムリーヒット。そして4番・ガルシア選手は外角低めの球を上手く捉え3ランホームランを放ちました。これでエンゼルスはこの回5失点。16-7と大差をつけられました。

崩れる投手陣にエンゼルスは9回、内野手のジェイク・ラム選手が登板。ラム選手は最初のバッターにヒットを打たれるも、残りの打者を抑え無失点で最終回を終えました。野手が登板するのは前日の試合に続き2回目。エンゼルス・ネビン監督は苦渋の采配、そして投手陣にとっても屈辱の結果となりました。

9回裏、エンゼルスは5番・レンフロー選手がソロホームランを放ちますが後続が続かず試合終了。16-8と大敗を喫しました。これでレンジャーズとの3連戦は負け越し。多くの課題が残る試合となりました。

なぜエンゼルスは野手を登板させた？野手が登板する意味とは

今回エンゼルスが2試合連続で野手登板の采配をしたことが話題となりましたが、なぜそのような戦略をとったのでしょうか。

「野手登板」の采配には大きく2つの意味があります。1つ目はいわゆる「敗戦処理」。大差がついた状態で、逆転する可能性が低い際に行われます。負けがほとんど確定した状態で、投手をさらに消耗させるよりも次戦以降に備えて温存させるための戦法。過去にはイチロー選手や青木選手など日本人野手の登板もありました。

2つ目の理由は、延長戦で投手が不足した際の登板。このような場面はあまりみられませんが、MLBではタイブレーク制はあるものの延長戦の回数に上限がないため、場合によっては投手が不足するという事態が発生します。

MLBの公式ルールでも、「『試合が延長戦に突入した場合』『イニングにかかわらず8点以上リードされている場合』『9回に10点以上リードしている場合』のいずれかの条件を満たした場合のみ野手登板が可能。」と定められています。

2試合連続の野手登板となってしまったエンゼルス。リーグ優勝に向け、投手陣の復活が鍵を握りそうです！

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