昨日Disney+で初放送されたマーベルの最新コミックTV番組「シークレット・インベージョン」のイントロについて、SNS上で議論が巻き起こっています。
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マーベル新作「Secret Invasion」のイントロがAIで作られていた
サミュエル・L・ジャクソンがニック・フューリーを演じるマーベル新作「シークレット・インベージョン」。今作のストーリーの中心は、地球に侵入した「スクラル」と呼ばれる変幻自在のエイリアンの出現で、フューリーと元スクラルの盟友タロスがこれに対応します。プロットは、スクラルの変身能力によって引き起こされる不信や恐怖を探求するもので、全員の身元が疑われるような展開が魅力となっています。
この作品のイントロで使われたのがAI生成技術です。イントロはAI特有の「場面がすり替わっていく」ような演出となっており、作画には独特の不自然さがあります。それでいて色合いなどからは、たしかにマーベルらしさが漂うものです。
The opening credits of ‘SECRET INVASION’ are made by A.I.
(Source: https://t.co/QYre0s4P9z) pic.twitter.com/sPQuJxPhYl
— DiscussingFilm (@DiscussingFilm) June 21, 2023
一部の視聴者は、AIが生成したこのイントロを非常に深刻に受け止めています。Stable Diffusionや Midjourneyのような画像合成モデルは、ウェブ上からかき集められた画像から訓練されたニューラルネットワークを使用しています。これらのモデルはアーティストのスタイルを学習し、模倣したものを出力することができるため「いつか機械に取って代わられることになるのではないか」と脅威に感じているアーティストも多くいるのです。
イラストレーター・コンセプトアーティストのデビッド・ブラット氏は、マーベルが「搾取的で道徳的に非常に問題のある」AIツールを使用したと批判しています。
This is the new #SecretInvasion title sequence…
Big studios are taking a clear stance on AI issues for artists by using exploitative and morally very questionable AI tools for their current productions.
It is disgusting.